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タイムカードデータを労務管理のDX推進に活用するために

労務管理

タイムカードデータを労務管理のDX推進に活用するために

2024年11月13日
タイムカードデータを労務管理のDX(デジタルトランスフォーメーション)に活用するためには、従来の紙や手動入力の記録をデジタル化し、それらを分析・活用できる形にすることが重要です。これにより、業務効率の向上や労働時間の適正な把握、働き方改革の推進に役立ちます。以下に、具体的な方法を段階ごとに説明します。

1. タイムカードデータのデジタル化
タイムカードをデジタルデータとして扱えるように、ICカードや指紋認証、顔認証などを用いたタイムレコーダーに移行するのが効果的です。既存のタイムカードをスキャンしてOCR(光学文字認識)ソフトでデータ化する方法もありますが、新しいシステム導入の方が長期的には効率的です。

2. 労務管理システムとの連携
デジタル化された勤怠データを労務管理システムに連携させ、出勤・退勤時刻や休憩時間を自動で集計する仕組みを構築します。これにより、以下のメリットが得られます:

労働時間の自動集計:日々の労働時間や月間の総労働時間が自動集計され、残業時間なども即座に把握できます。
シフト管理:従業員のシフトや勤務状況を一元管理でき、労働時間の偏りや過重労働を防ぎやすくなります。

3. データの分析と可視化
DXの目的は単にデータを収集するだけでなく、それを活用して改善に役立てることです。具体的には、勤怠データの分析・可視化ツールを用いることで、次のような情報を得られます。

残業時間の推移:従業員の残業時間が多い月や部署を把握し、業務量の調整が可能です。
業務効率の改善点発見:特定の時間帯や曜日に業務効率が低下している場合、その原因を追究し、改善策を講じることができます。
従業員の働き方の傾向把握:例えば、月初と月末で労働時間に偏りがある場合、その原因を明らかにして均等化するための手立てが検討できます。

4. 勤怠データをもとにした労務リスク管理
収集・分析した勤怠データを活用することで、過重労働や長時間労働を早期に発見し、従業員の健康管理につなげられます。また、労働基準法に基づく適正な労働時間管理も実現しやすくなり、法令違反リスクの軽減が期待できます。

5. 法令遵守の自動化
年次有給休暇の付与日数や消化状況を勤怠システム上で管理することで、年5日の有給休暇の取得義務を自動的に確認・通知できるようにします。これにより、労働基準法を遵守しつつ従業員の休暇取得を促進することが可能です。

6. 将来の労務戦略に基づく意思決定
データの蓄積を活用し、例えば業務量の変動に応じた人員配置の最適化や、繁忙期・閑散期のバランス調整といった、より戦略的な人材配置も可能になります。これにより、労務管理の効率化や従業員の満足度向上にもつながるでしょう。

こうしたDX推進は、長期的な視点からの業務効率化や人事戦略に不可欠です。具体的なシステム導入や活用の検討を通じて、より効率的で適正な労務管理を実現していきましょう。

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