年次有給休暇制度について、以下のように簡潔にまとめます。

年次有給休暇の付与条件と日数
初回付与：雇用開始から6ヶ月間継続勤務し、その間に全労働日の80%以上出勤した場合、10日間の有給休暇が付与されます。
継続勤務による増加：その後、1年ごとに1日（2年6ヶ月を超えると2日）ずつ追加され、最高20日間まで増えます。
継続勤務年数 0.5 1.5 2.5 3.5 4.5 5.5 6.5以上
付与日数 10日 11日 12日 14日 16日 18日 20日
パートタイム労働者：通常の労働者に比べて労働日数が少ない場合、比例して付与されます。
年次有給休暇の取得
請求時季：労働者が希望する時季に有給休暇を取得できます。
時季変更権：使用者は、事業の正常な運営を妨げる場合、他の時季に変更することができます。
計画的付与制度
計画的付与：5日を超える有給休暇については、労使協定により計画的に与えることが可能です。
方法：
事業場全体の休業による一斉付与方式
班別の交替制付与方式
年次有給休暇付与計画表による個人別付与方式
賃金と待遇
賃金：有給休暇を取得した場合、平均賃金または通常の賃金が支払われます。
不利益な取扱い：使用者は、有給休暇を取得した労働者に対して、賃金の減額やその他の不利益な扱いをしてはなりません。